9/10/2014

黒曜石 obsidian

最近、友人が黒曜石製の遺物などの個人コレクションを見せてくれた。掲載許可をとったので、アップしてみる。

黒曜石製の尖頭器(?)Obsidian projectile point ?(産地:アラスカ州ヒーリー・レイク村周辺 Around Healy Lake, AK、Evelynn Combs氏の所有
この石器は、アラスカ州ヒーリー・レイクの地表から発見された。地層から発見されたわけではないため、考古学的な文脈については不明。素人目に見ても、丁寧に黒曜石を剥離した跡があり、美しい。ちなみに所有者は、現地出身者であり、付近の土地を所有する先住民組織の許可をとって、この遺物を保管しているのだという。部外者がこのような遺物を見つけた場合は、発見場所を荒らさないようにして、できるかぎり早くアラスカ大学フェアバンクス校の北方博物館に連絡するのが望ましいという。

黒曜石製の小型石像 Obsidian small figurine(産地:アラスカ州コッツビュー湾周辺 Around Kotzbue Sound, AK、 Glen Simpson氏の所有


所有者いわく、この小型石像はグリズリーベアをかたどったものではないかとのこと。エスキモー社会における狩猟・捕鯨などの狩猟呪術と関係があるかもしれないという。これも友人の手を経て、現在の所有者のところにもたらされたものなので、どのような文脈かはよくわからない。もしかしたら、結構、最近の物である可能性もなきにしもあらず。

ラクダ?の顎骨(産地:アラスカ州?、Evelynn Combs氏の所有、鑑定者は不明)
こういう遺物を見ていると、アラスカの考古学研究も少し趣味程度に勉強してみたくなってくる。動物考古学とか、かなり熱い!実際に狩猟採集民を扱うという意味では、今の自分の研究と同じ分野であるから、ちゃんと勉強してみようかな・・・。

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